時代は雲

iPhone/Androidを使ったサービスのバックエンドにサーバーが必要でAmazonEC2を利用した。
私はサーバーやWeb周りが苦手だからこそ、EC2/GAEを代表するクラウドサービスには非常に期待をしている。
レンタルサーバーでは少し心細く、かと言ってデータセンターを間借りするのには費用がかかり過ぎる。


色々、調べてGAEかEC2か迷ったが、iPhone/Android端末のバックエンド、そして低レベルの通信を行う可能性もあったのでEC2を使う事にした。
私はサーバの保守やスケールアウトの作業の経験はないが、少しだけ○○アーキテクトみたいな部署で費用を算出を見た事があるので想像は出来る。
今のところサービスが動いていないので、何とも言えないが、これで、もしサーバーの保守作業やスケールが容易ならば非常に便利なサービスだと思う。
あの費用が丸々浮くのは素晴しくユーザーにはメリットがあると思った。


しかし、AmazonGoogle万歳って訳では無い。


海外のサーバーにデータを置くのは心細いし、やはりデータの転送速度は遅い、恐らく日本の2倍くらいデータのダウンロードに掛かる。
やはり日本国内でも同じようなサービスが出て来て欲しい、もちろん日立やYahooなどがクラウドビジネスを初めているが、恐らくサポート費用が結構かかるとおもう。
そう考えると我々の様な零細企業は、日本国内の事業者を使う事がないだろう。そしてデータセンター事業までもが、海外勢に押されるのは個人的に悲しいし、もう少し日本が頑張って欲しい。


個人的にはクラウド事業は国がやって欲しい。


NTTや日立がどれほど信頼が置けようと企業である。
その気にならば管理者側はソースから個人情報までも手中に入れる事が出来る。下手をすればマーケティング情報として利用されてしまう。
がゆえ、己が開発したリソースを置きたく無いと言うは私の本音である。価値ある情報を人の家に置けないのだ。


もし、もう一度「仕分け作業」があるならば、スパコンではなく「雲」に軸を絞って議論して欲しい。


巨大コンテナの構築から海を利用した冷却システムなど、ハードの面からも雇用を生み出す事が可能だし、我々の様な中小企業にもメリットが大きい。
それこそNTTなどの大企業が音頭を取ってやって頂きたいモノだと思う。
国内で少ないパイを食い合わずに、
これこそ国が一枚岩になって取り組む事業だと思っている。