遅延と言うリスク

以前、自分は画像を描画するシステムを担当していた事があります。
描画するグラフィックは別会社に発注していました。この発注先のディレクターがルーズな人間でスケジュールを守らない!
その穴埋めにコッチ(ソフト開発)は大変でした。


多数のチーム編成の中で、たった一つのチームが遅延した事が原因で、プロジェクト全体が大炎上する例もあります。

プロジェクト進行中に技術スキル・人員不足などの原因で一つのチームが遅延を発生すると、その遅延チームは何とか対面を保つタメにやっつけ仕事をします。

それだけで済めばいいのですが、遅延チーム以外の他チームはインターフェースや定義が決まらないので暇を持て余しリズムを崩します。
遅延チームが他のチームに追いついた時には、すでにプロジェクトは全体的に遅延しています。
次のフェーズで巻き返しを計ろうとして、無理に推進力を上げてもソフトウェアの性質から生産力は上がらないし、やっつけ仕事をするとあらゆる所で不整合を起こしてしまいます。
だましだまし開発を続けていても、最終フェーズでは臨界線を越えて破綻しているか、不整合の塊となるゴミの様なシステムが出来上がってしまいます。


もし、別チームが遅延しだしても他人事とは考えてはいけません。その遅延チームの評価が落ちるだけで終わればいいのですが、結局は自分のチームにも火の粉は降りかかってくるのです。

スケジュールの大切さが解かっておらず、ガントチャートの修正ばかりしているPLは論外です。しっかりとチーム構成を立て直せる柔軟な目線を持っている人物でないとPLは勤まりません。