第12章・最悪の結果


結局その最悪なスパゲティープログラムの保守・改修はオレ一人でやるようになった。


オレの進捗管理等の面倒は別のチームの人が見る事になった。*1


一人で行動していると(2次)の正社員の新人や(3次)の新人がくっついて来た。やっとまともな会社員らしい行動が出来るようになった。


それまではソフトの業界でまともに談笑が出来る相手はいなかった。


周りはオレの事を哀れむだけで余り手を貸してくれる人はいなかった。*2


佐藤達が居なくなっても仕事の大変さは変わらない。誰も教えてくれない状況で経験も浅いオレ一人での保守改修作業だった。


酷いバグに悩まされた時もあった。


再現性が低いバグが発生した時には凄く手を焼いた。


朝の5時までバグを追跡して帰宅し、朝10時の会議に出席する。そんな時間の感覚も滅茶苦茶になった。


この時ストレスで体重は80半ば、ソフト業界に入って25kgくらい増加してしまった。


完全に周りから見れば、金がないAボーイ(;”ε”)の出来上がりだ。


そんな中、妻とオレは大喧嘩をした。オレは精神的にタフな方だが妻は育児のストレス、昔の病の後遺症、オレ以外に話す人間がいない、低い給与に将来が不安などいくつものウップンの要素が絡っていた。


元々妻も水商売をしていた事もあり、金銭感覚がズレていた所もあった。貧乏生活が我慢の限界なんだったろう。


オレ自身に余裕がなくて上手く接する事が出来なかったと思う。


オレは妻をこれ以上なく愛していた。離婚もしたくなく、何度も話合いをしたが最後には妻と義母からも「あなたの将来が見えない」等と言われた。


それまでズット妻と娘の事があり水商売には戻らなかった。色々と書きなぐりたい部分があるがこのBlogとは趣旨が関係ないので割愛する。


別々の道を歩むことになった。


ただ、私は、離婚する一つの原因としてこのソフト業界の最底辺に就職してしまった事だと思う。*3


離婚を決めると同時にすぐさまに転職も決意した。


余談だがチョイ悪社長に離婚の事を伝えたら「これからもっと沢山働けるね」っと言われた。*4

*1:じゃなんで今までこのスパゲティーソースに3人もいたのか理解できない

*2:手を貸したら佐藤がうるさいからだ。もちろん手を貸してくださる人もいた

*3:結局は甲斐性がないのに子供を育てようとしたオレが悪いのか?

*4:社長なりに励ましの言葉だったのか?そんなワケねーよな!