第10章・人生の中でワースト2
さて、オレが人生の中でワースト2になる下らないプロジェクトの話をしよう。(ワースト1は、夜商売の時です。)
携帯電話の開発も終わり、今度は組み込みLinuxの仕事に就く事になった。当時のオレにはスキル不足の案件だ。
Linuxを使った事も無かった。しかし「根性がありそうだから大丈夫じゃん?」そんなノリで面接する人からGOサインが出た。
このプロジェクトで社会の問題となっている偽装請負の仕組みの被害をオレは受ける事になる。
[請負した立場]
大手メーカー子会社(1次) → 大手メーカー孫会社(2次)→
大手派遣会社(3次) → 零細派遣会社(4次) → オレの会社→オレ
[支払う金額の流れ]*1
(1次)80万→(2次)60万→
(3次)45万→(4次)40万→ オレの会社 22万 → オレ(手取り20万くらいかな)
[作業現場]
(2次)の工場。*2
[オレのポジション]
(2次)のチームの中で(3次)の社員と言う事で働く。つまり、オレの会社の名前は出してはいけない(−_−;)
開発規模は200人以上の既存商品の2・3ヶ月ごとにされるVersionUpの改修作業に補充員として出向させられた。
まぁ少しややこしいが経験半年にも満たないプログラマーがフリーランスの様に現場に一人で働く事になった。*3
補充員と言ってもぶっちゃけて言えば(1次)→(2次)→(3次)に流れている仲介手数料の損失を埋めるのが仕事です( ̄〜 ̄)
実際に一緒に働く(2次・3次)からすれば戦力なぞ元々期待していない。(2次・3次)は(1次)の為に人を雇っていると言う事実だけ欲しいのだ。
(2次・3次)の目的は「オレを使って良いよ」と言う面談結果を(1次)から貰う事のみだ。
(2次・3次)は(1次)の面接さえ切り抜けてくれればいい。スマイリー営業が出来て普通に喋れる人材ならだれでも良いいのだ。(「新人ですけどやる気だけは120%です!」って言い切れる人)
面接を通るだけでオレの仕事は良かったのだ。
そんな真実は新人のオレには判らなかったが、一人の人間じゃなくて一つの部品として見られるって意味がよくわかったよw
しばらくしてからオレはある有名な掃き溜めチームに入る事が決まった。
オレもまだ若輩もので業界の仕組みや、掃き溜めチームなんかがあるとは思わなかった。
このチームは、オレにとってマジで悲惨だった。
仕様を一通り理解してこの現場に5年ほど出向している佐藤(30歳)技術力なし、趣味はdrug(それも最も危険度が高い)
(2次)の社員でこれまた年功序列で役職が付いている坂田(40前半)技術力なし、趣味はRQ*4の撮影
この最悪な二人と一緒に仕事する事になった。オレは別にその人達に技術力がなくても、仕事が楽しければいいのだがこの佐藤はかなりの曲者だった。
drugをやっていたせいか佐藤はかなり気性が荒く、イライラしてる時は私に八つ当たりの限りを尽くした。担当している仕様に関してのみ彼は理解が深かったので無視する事もできない状態だった。(普通の人間なら無視するだろう。火の粉がこないようにするには、無視する行為は仕方ない事だと思う。だってdrugやってる人間なんて関わらない方が良いに決まってる。)
後に聞いた話だが、この佐藤と一緒に仕事をするとみんな嫌がり過去に4人が辞めている事を知った。
また坂田も問題ある人間だった。仕事中にラブラブチャットにいそしみ(HNはイチゴちゃん)、援助交際(女子高生)の相手の写真を私に対して見せて喜んでいた┐(-。-;)┌
そして半年の間私は彼らの雑用係になった。
坂田はあらゆる雑用を私にやらせた。悲惨な肥満体だったので、何をするにも私を使った。
オレ達のチームは膨大なコピペと見事なスパゲティープログラム*5のおかげで膨大なテストをしなければならなかった。
坂田と一緒にテストをしている時に彼はこう言った
坂田( ̄△ ̄#)<面倒くせー、もうテストした事にしようぜ!
オレ(°д°;;) <いいんですか?マジでいいんですか?
心配だったがオレも面倒だった。責任を取ってもらえると思いテストを省く事にした。
しかしテストを省いた箇所でバグが発生!(まぁお決まりのパターンです)坂田がテストを省いた情報が周囲りに伝わった。
その時坂田は責任を擦り付ける戦略に出た。私の一存でテストを省いた事に仕立て様としたのだ。
大声で
(`△´+)<テスト省くんじゃないよ!
と恫喝
(`⌒´♯)<いいえ、私はテストを省けと聞きました
と反撃
言った言わないで揉めたがバグ自体は大した問題ではなかったので坂田の上司によってその場は治まった。
滅多に切れないオレが切れたので周りにはダレが嘘ついてるかは一目瞭然の様だったけどね。
こんなにすげー開き直り始めてみましたw
続く。。。