第6章・プログラム嫌い


会社に入って数日後、研修室にあのチョイ悪社長が現れた。


研修室の全員を集めた。そして2・3週後にオレ達は銀行系のPJに参画させる売り飛ばす予定だと言われた。


今だから思うがPGが全くできない人間を商品として出すなんて。。。。さすが人月商売


さすがに焦った。入社して数日が経ち俺はマジで何も出来ない事を悟っていた。



取り合えずVBの入門書をひたすら打ち込みコードを理解し章末の例題をこなす日々が始まった。


最初はこの勉強で良かったと思う。VBは変数・制御構造の初歩を理解しやすかったと思う。


久しぶりの勉強で朝も夜も頭がずーと眠い状態だった。


もう正直気づき始めていた。


おもしろくないパズルを解くような気持ちに全くなれない何が楽しいか理解できない


はっきり言いたい、未経験OKって会社に言いたい


最初ってマジで肝心なんだよ。


PGを好きになれるかなれないかって最初に付いた人間に左右される事もあると思う。


放置状態にして独習するのって非効率だから止めた方がいいよ。リソースの問題もあるかもしれないけどね。


俺は実は料理を作るのが大好き。小学校の頃の将来の夢はコックさんだった。


なんで料理好きになったのか?それは、母が俺の作る料理が旨い旨いと食べてくれて、俺の脳がドーパミンが沢山発生したからだよ。


PGって好きになったもの勝ちだと思う。上級エンジニアはみんなコーディングが大好きだ。*1


オレはPGを好きになりたかったよ。未だにコーディング嫌いです。



さて、話は戻って研修


打ち込みを初めて二週間後には応用書まで大体は理解できるようになった。(さすがVB、ゲイツさんやっぱりアンタは凄いよ!)


しかし、ウンともスンとも社長から連絡がない


実は案件はとっくに流れてオレ達は、放置されていたのだ。


これってどうなんだ、派遣屋って案件に対して数打った後に当ってナンボの営業が多い。
エンジニアを物としか見てない営業はこのその後連絡無しって平気にやるんだよな。




入社して一ヵ月後には研修室にオレを含め5人くらい新人が中途入社していた。


大体同じ年代で24〜27歳くらいだろうか。


そしてオレ以外は一応PCくらいはまともに扱えてた。


PGが出来なくても大学は一流、大学は無名でもPGは少しは出来る。


俺は一番仕事が出来ない人になった。


それでも俺は、「まぁ未経験だからドンマイドンマイ(・ι_・)ゞ」などとても甘ちゃんな考えも拭い去れてない状況だった。




4月の中頃、会社の行事の一つの花見が行われた。


ちょい悪社長の酔いも回った時、新人のオレ達にありがたい言葉をくれた(酔っ払ったいい気分でね)


     社長(* ̄∇ ̄*)<Oracleの資格を一ヶ月でとりなさい!


オレ以外は意味は解っている感じだった。




スペック

年齢:20半ば

職業:エセプログラマー

将来の夢?:ソフト開発が出来る事になる

スキル:自分に全くスキルが無いことは解った。

*1:上流園児ニアとは違うよ