年功序列と部活

先日、友人と昔話の中で部活動に関する話が出てきた。


私は小・中学と水泳をやっていた。学校の水泳部に属さず、小学校から企業が運営しているスイミングクラブに属しており、学校の部活とは異なっていた。

個人競技で半分セミプロだったので、先輩/後輩と言う感覚がなかった。スピードが全ての世界。己よりスピードが速い選手は、年下であろうと完全にライバルだった。

真の実力主義の中で、コーチ以外には敬語を使う事は無かった。


友人は吹奏学部に入っており、バイオリンやギターをひいていた。

彼女は家柄がよく、ピアノやバイオリンが家にあり、幼少の頃からそれ等の楽器を弾いていた。

学校の部活に入る頃には楽譜を見ずとも演奏が出来る子だったようだ。

しかし、その彼女の技量に、先輩は嫉妬した。先輩はとんでもない雑用を押し付け、彼女は軽いイジメを受けたらしい。

彼女が3年になり、先輩が不在になったので「ずいぶん快適に音楽を楽しめる事になった」っと言っていた。


そして話の中で、”部活動は3年生になると、なぜ、あんなに偉そうに出来るのか?”っと言う話にもなった。

部活動は、私には理解し難い仕組みだ。

中学校の3年生はあんなに威張り倒しているのに、高校に入って1年になるとまた、雑用をする係になる。

多数の人が部活の意味不明なシステムに疑問をもっていないのだろうか?


運動でも演奏でも、その人の生きてきた背景や訓練によって、技量に差が出る。そして、その技量に差が出るのは、年齢ではなく、経験年数なのだ。

年齢はまったく関係ない。

なのにたった一年違うと言う事で後輩・先輩のレイヤーを作り、意味不明なヒエラルキーを作り出し、才能ある人間に雑用を任す。

この部活と言うモノが、日本の年功序列システムの元になり、猛烈社員を増やした原因の一旦かもしれない。

私は部活と言う体育会系の代物はあまり良くないシステムだと思っている。


近くの球場で声が枯れそうな大声を出している高校生の彼。根性は付くかもしれないが、どう考えても非効率だろ。。。